富士忍野高原トレイルレース

久々のレース参加でした。忍野村が主催するこの大会は今年が二回目。評判がいい大会と聞いていたことと富士山をドーンと見ながら走れるのを夢見て参加した。思いがかなった楽しいレースだった。思い残すことはない。

 

前日の土曜日に忍野村に入った。宿に行く前に会場に行きマイミクさんと合流。登録をすませ本部からのコース説明と招待選手のトークセッションを聞いた。今回は間瀬ちがやさんと福田六花さんが招待選手。おふたりとも多彩で魅力的ななかたですね。プロフィールをみて感心してしまいました。

 

せっかく忍野村に来たので「忍野八海」を見学。多くの観光客でにぎわっていた。ここには10年ほどまえに来たことがあるがその時の方が水がきれいだったような印象がある。

 

 

当日は朝が早い。忍野中学校が会場。ここの校庭はなんとも広い。野球、テニス、サッカー、なんでもいっぺんにできる広さだ。そして目の前にどっかーんと富士山が足先から頭の先まで見える。こんな風景を見ながら育った子供たちはどこか違う人間になるはずだ。うらやましい。残念ならこの日は富士山があまりきれいに見えなかった。ちなみにこの忍野村は裕福そうだ。自衛隊の演習場が近くにあるのでその見返りでいろいろな施設が提供されているようだ。この中学校の建物も立派。

 

 

このレースはロングコースが30Km,ミドルコースが20Km,ショートコースが10Kmと言われている。私はミドル。マイミクさん達はロングに参加。先行のロングの方々は7:30に花火とともに出発。

 

そして私が参加するミドルは7:50にスタート。カウントダウンが始まると全員が盛り上がる。花火も上がる。いい雰囲気だ。

 

 

 

出発して3kmほどは田んぼのあぜ道みたいなところを走る。周囲も快調に走っている。天気は晴れ。特別に暑くなく快適なランニング日和だ。3Km走ると立ノ塚峠まで350mの登りが始まる。早くも息がきれてきて前が歩くとならって歩く。特別に急な登りではないが歩いたり走ったり。イメージトレーニングでは快適にどんどん走る姿を想像していたが現実がその通りに行かないものだ。息を切らして峠に到着。給水を受ける。

 

ここからは快適にしばしの下りと平地のランを楽しんだ。
新緑が美しい。そしと道は柔らかい土。非常に走りやすい。


二十曲峠で食料を補給。バナナに塩を点けて食べるとナトリウムとカリウムが摂取できて痙攣防止になると前日のトークセッションで話題になったせいかそれを試す人が多かった。私も試したがいい感じだった。いいと思う。
いつもこうした補給所でのボランティアには感謝する。今回も9000人の村民こぞってのボランティアのようだ。


ここからの眺めを期待していたが残念ながらあまりよくなかった。英気を養って石割山への登りに挑戦。殆どのかたがぞろぞろと歩いた。遠回りをしてきたロングの選手もこの辺は同じコースを走ることになる。さすがにロングの選手はあとからきて追い抜いて行く。
石割山、大平山まで登るとあとは下るだけ。せっかくの景色も見納めになるので記念写真を撮った。
こうしてリラックスして走れるのがトレイルランのいいところだ。時間のプレッシャーを感じない。ロードを走るときはどうしても時間を気にしてゆとりがなくなる。トレイルを走っているときはできるだけ長いあいだトレイルに残っていたい気分になる。走るのが遅いことのいいわけでなく本当にそう思う。今回のように柔らかい土の上を豪快な富士山を見ながら走れるなんてなんと幸せなことだ。こんな幸せな気分はできるだけ長い間味わいたい。
石割山から太平山までの稜線も気持ちよかった。うっすらと富士山の頭も見える。
大平山からは下りだけ。




5kmほどの林道をくだると田んぼ道にもどる。そして出発点の忍野中学校でゴール。記録は2時間47分。でも記録には興味ないのでこんなもんでしょう。思う存分に楽しみました。トレールランって楽しいものだ。